これから医療業界へ参入される方へ、私からのささやかな忠告です。医療業界に限らず、すべての業界に通じる話でもありますが、自分自身への備忘録も兼ねて記しておきます。
参入タイミングについて
医療業界に限らず、どの業界でも言えることですが、参入するのであれば以下の条件を満たす会社を選ばれることを強くおすすめいたします。
- 今後普及していく医療分野に関わること
- これから伸びていく製品を扱っていること
- 最も開発力の高い会社であること
これらを満たしていない場合、苦しい思いをされる可能性が高いです。
医療現場における製品力の重要性
医療現場では、目の前の患者様に最善の治療が提供されることが最優先です。医療機器は、その時点で最適な製品が選ばれます。
- 薬のジェネリックと同様に、医療機器にも類似品(ゾロ品)が存在しますが、シェア第1位の製品は常に臨床成績の良いものです。
- 営業力では勝てない「製品力」の壁が確実に存在します。
- 営業の役割は、製品を医師に提案し、安全に使用していただくところまでです。
- 実際に患者様に触れ、治療に介入するのは製品そのものであり、営業担当者はその場で無力さを感じることもあります。
- それほどまでに、医療現場では製品の力が絶対的なのです。
製品選びの視点と会社選びの基準
医療機器業界で成果を上げたいとお考えであれば、以下の視点を持つことが重要です。
- 業界の動向を常に把握すること
- どの製品が治療の中心を担ってくるのかを見極めること
- 展示会や見本市に積極的に参加すること
- 「製品」そのものではなく、「患者様にどのような臨床成績をもたらすか」という視点で会社を選ぶこと
たまたま縁があって入社したとしても、時代遅れの製品を扱う営業職として、ただシェアを守る役割に終始する可能性もあります。
技術革新と柔軟性の必要性
すでに業界にいらっしゃる方は、以下の点を改めてご認識いただくと良いかと思います。
- 医療機器業界は技術革新が非常に激しい世界です。
- 数年後には勢力図ががらりと変わってしまう可能性があります。
- 現在の製品に固執せず、臨床成績の良い製品が登場すれば、そちらにシフトする柔軟性が必要です。
- 周辺知識を常にアップデートしておくことが求められます。
- 製品の寿命は必ず訪れます。その時に備えて、常に準備をしておくべきです。
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