アポ数を上げるためのアプローチ
医療機器営業において、アポイント数を増やすことは成果に直結する重要な要素です。今回は、医師との接触機会を最大化するための具体的なアプローチ方法についてご紹介いたします。
イベントによるアプローチ
医師との接点を増やすには、集客性の高いイベントを活用することが有効です。以下のような手法が推奨されます。
1. 集客媒体
- 全国学会ランチョン
- 地方会ランチョン
- 全国KOL(Key Opinion Leader)によるウェビナー
2. テーマ設定
- 医師が抱える悩み事
- コンセンサスが取れていない内容
- 学会でホットな話題であればなお良し
3. 演者の選定
- 原則として全国KOLであり、権威のある医師を起用
- 権威がない場合、他セミナーへ流れてしまう可能性が高い
4. セミナー運営の原則
- 明日からの診療に活かせる「生きた講演会」にすること
- 製品紹介は自然体で行い、照れ隠しのコメントは厳禁
- 例:「これは〇〇社からもらったスライドなんですが…」などは逆効果
5. 集客方法
- メルマガなどの自動発送メール
- 本社からの郵送物(透明フィルムにチラシを入れ、セミナー内容が見える形で送付)
6. 次回ステップへのフック
- ウェビナー中に使用製品と選択理由についてのアンケートを実施
- 開催直後にアンケートを取り、感度の高い医師を抽出
- 回答者が対象顧客でない場合でも、メール等で返答を行う
- 出席者全員にアプローチを行うことが重要
- 緊急性がないため返答がないだけで、時間が経つと忘れられてしまう
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人間の感情を軸に、見込み客を目の前に連れてくる手法を書いた本です。筆者は日本にダイレクトレスポンスマーケティングをとりいれた日本有数のマーケッター神田昌典氏。チラシを使った昔のマーケティング手法ですが、本質は今の世でも変わりはありません。
営業を使ったアプローチ
イベントやメールだけではアポイント数が不足する場合、営業による直接アプローチが必要となります。
1. アポなし訪問
- メール返信がない場合やアドレスが不明な場合、直接訪問が唯一の手段となる
- 電話は断られるリスクが高いため、実際に会いに行く必要がある
2. 医師に会う技術
医師と接触できる可能性のある場所:
- 医局:朝駆け時、病棟・オペ前、外勤帰り、カンファレンス前後
- 駐車場:朝・夜ともに可能性あり
- 喫煙所:院外のコンビニ、公園内の喫煙室
患者がいる場所は基本的に避けるが、どうしても必要な場合:
- 手術室:オペ前
- 外来:午前診は昼前後、午後診は18時以降
- 外勤先:外来で名刺を渡す
- 病棟:患者の目があるため基本的には避ける
3. 接触記録の重要性
- 外来日や手術曜日は固定されていることが多いため、行動パターンを記録
- 半年ほどで同線リストが完成し、次回以降のアプローチが効率化される
4. 医師の心理
- 医師は営業訪問に対して意外と寛容
- 既存メーカーであれば「顔を出すのが普通」と考える医師も多い
- スケジュールや動線を把握してほしいと考える医師もいる
5. アポの原則
- メール返信がない場合でも、実際には忙しさや見落としが原因であることが多い
- 最終的には「実際に会ってみる」ことが重要
アプローチネタと面談ネタ
アプローチネタ(心の扉を開くためのきっかけ)
- 接待
- 症例ビデオ
- イベント案内:
- 重要顧客には手渡し
- その他は医局掲示
- 学会セミナーは事前に抄録で発表者を確認
面談ネタ(信頼関係構築のため)
- 笑顔
- ザイアンスの熟知の法則:
- 訪問回数が多いほど好感度が上がる
- 顔を覚えてもらうことで悩みを打ち明けてもらいやすくなる
- 警戒心を解き、ニーズをくみ上げる環境づくりが重要
- 話す順番:趣味嗜好 → 強み → 弱み
注意点
- アポなし訪問を常態化してはならない
- 医師を待ち続けるだけの営業は生産性が低い
- 営業の本質は「採用率を上げること」
- セールスはクローザーであり、アポ後のヒアリング・提案・実証・クロージングが主業務
- 心の扉を開くことは手段であり、目的はアポ面談につなげること
アポイントの取得について
アポ取りのスタンス
- 「問題の解決策を提案する」という姿勢で臨む
- 医師の頭の中は診療の問題でいっぱいであるため、そこに焦点を当てる
メールでのアポ取り
- 現在ではメールによる申し込みが主流
- 前任から引き継いだメールアドレスへの直接申し込み
- 医局秘書やアポイントシステム(PRJOY、モニタロー)を指定された場合はそのルールに従う
アポトークスクリプト
原則:「問題の解決策を提案しに行く」
- 誤)「製品を紹介したいから時間をください」
- 正)「〇〇という問題を解決する方法を考えました。意見を聞きたいので説明の時間をください」
※この時点では情報をすべて伝えず、時間を取ってもらうことに集中する
医師向けの事例
- 「今の〇〇が〇〇となるような提案をしております」(ビフォー&アフター)
- 「実際に〇〇になった声もあり事例もあり」(第3者話法)
- 「先生のご意見を伺いたいので、ぜひお時間いただけませんか」(お教えを請いたいスタンス)
- 「いつといつはいかがでしょうか」(日にちの選択)
受付向けの事例
原則:「断るとまずい」「自分では判断できない」理由を伝える
- 「先生が所属されておられる〇〇学会でのセミナーのお知らせ」
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